絵本「バージンロード」を紹介して

れいちゃん

2006年08月23日 00:16

沖繩の皆様、しばしの帰省、お世話になりました(ニヘイデイビル、ありがとう)


19日のホスピスを考える会では

絵本「バージンロード」と高橋一二三さんのことを話させていただきました。(キョーコさんの報告

余命3〜6ヶ月と宣告された高橋さん

癌治療をせず、自宅で家族と一緒に過ごすことを選んだ。



高橋さんは言う

「癌になる、ならないについては、それぞれの人に選択肢はありません。

しかし、限られた時間をどう生きるかという選択肢は残されています。

私が選んだ道が絶対正しいとはいいません、

ただ、こんな生き方もあるんだということを知って欲しいのです。

限られた時間を自分らしく、自由に生きる方法・・・それは決して遠くにあるのではなく、

患者自身と家族の、ちょっとした努力で手に入れられるものなのです」
                                                                  (高橋一二三著書  約束 より)




小学2年生の娘への手紙

みほへ

お父さんは たいへんな 病気に なってしまいました。
みほも しっている ガンです
ずっと みほのせいちょうを みていたいけれど、
いつまで いっしょにいられるのか、
今の お父さんには わかりません。
せけんいっぱんの 親子のように、
みほに困らされたり 泣かされたり 喜んだり
もっともっと みほの人生にかかわっていきたい。
みほの好きになった男を みてみたい。
父親としては、ふくざつな気持ちを 経験して、 その男に、
「うちの娘を 一生大事にしろ、 もしも泣かしたら、おれがゆるさん」
とも 言ってやりたい。 みほには、
「つらかったら、いつでも お父さんのところに 帰っておいで」
と言って、いっしょに バージンロードを 歩いてみたかった。
みほのことを、 もっともっと守ってあげたい。もっともっと愛してあげたい。
みほを だれよりも いちばん 愛している気持ちは、 お母さんにも まけないよ。
あなたは、ぜったいに 自分のからだを きずつけたり、小さな命を むやみに
殺すようなおとなには、ならないでください。
お父さんが いちばん 悲しいことだからです。
しあわせになろうね。 そして いつも ずっと いっしょだよ。
                                                                       お父さん  より
高橋一二三さんはこうして7歳の小さな花嫁とバージンロードを歩きました。
4人のこどもたちと大好きな沖繩にも行きました
闘病の2年数ヶ月
子どもたち一人ひとりに父の生きる姿を残しました
そして奥様の献身的支えはすばらしいものでした
幼い子どもたちに真実を伝え、死ぬこと、生きることを教えました

高橋さんは私たちに
自分らしく生きること、あなたはどう生きますか?
と 考える機会をくれたように思います