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テレパシー

病院の待合室でのこと

衛さんは目をつぶってずーっとうつむいていた

気分がわるいのかなあ・・・私もじっとしていた

衛さんは突然私の顔をのぞきこんで

「聴こえた?」

「えっ、なあに?」

「今、テレパシーの練習してた」



私は毎晩衛さんにしがみついて眠っていた

私を置いて遠くに行ってしまう・・・

もうすぐ月に帰ってしまうかぐや姫

いや、かぐやパパだねって

そして私はなんとか引き留めようとするおばあさん



テレパシーは習得できなかったけど

いつもやさしいまなざしで

「愛してるよ 」 って言ってくれたそのことば

今も聴こえているよ 衛さん


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この記事へのコメント
玲ちゃん、教えて下さい。
どうしたらそんなに愛し合えるの?
どうしてそんなに信頼出来るの?
私の信じる人や愛した人は皆…
最後に辿り着いた神からさへも見離され…
それでも、何かにすがってないと生きられないのに…
Posted by ネイビー at 2008年03月31日 02:10
ネイビーさん
大丈夫だよ、神様から見放されたようにみえても見放されてはいないよ。
本当に見放された体験をしたのはイエスさまだけだって、衛さんが言ってた。私は「イェス様なんでたすけてくれないの?イェス様なんか嫌い!」」って何度ののしったことか、それでもイェス様はそばにいると思っています。
ネイビーさんだって・・・
Posted by れいちゃん at 2008年03月31日 15:52
ありがとう。
衛さんとれいちゃんがそう言うのならきっとそうなんだと思う。
また、涙が流れる。ありがとう。
Posted by ネイビー at 2008年03月31日 20:01
 
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